未来を拓く洛西ニュータウン   —洛西テクノタウンを目指してー

1.初めに 洛西ニュータウンの歴史

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2.産官学連携による地域活性化:【洛西テクノタウン】の提言(その1)洛西ニュータウンの潜在力と未来

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 洛西ニュータウンは1969年京都市により計画・開発された京都初のニュータウンで ある。約半世紀を経て住民の高齢化・流出、建物の老朽化が進み、衰退の道を辿るかの 不安も感じられる。しかし洛西ニュータウンは類いまれな潜在力を擁する環境に恵まれ ているのである。 

 住民・市政による景観保持の努力が続けられており、名峰西山に抱かれたこの街は日本 一の竹の名産地であり、美しい竹林が点在し、西山山麓には多くの名刹がある。世界か ら観光客が訪れる嵐山の南入り口にあたり、洛西名勝の要である。 

 京都大学工学部工学研究科の本拠地としての桂坂キャンパスは、地域及び環境との共生 を基本コンセプトとして設計されており、キャンパス一帯が科学と技術の融合の場“テ クノサイエンスヒル”として発展することが期待されている。 世界に最先端技術を発信する京大桂坂キャンパスは、国道 9 号線を境界にして洛西ニュ ータウンの東入り口に位置しており、“研究活動を通じた社会との連携・協力(知識資源 の共有化)”を実践する京都大学の先導により地域活性化に繋がることが切望される。 

 地域が発展するためには交通の利便性が欠かせない。長年の懸案であった京都縦貫道沓掛ICに引き続き大原野ICが完成した。名神ハイウエイを経て関西圏への最短路となり、 京都北部への移動が容易になる。これにより洛西ニュータウンは京都西部の産業の要に なることができる。京都の奥座敷として豊かな景観、歴史的観光資源、大学、高速道路の充実という恵まれ た環境にある洛西ニュータウンに、「学・官・民・産・公・金」、即ち京大桂キャンパス (学)、市政・国政(官)、住民〈民〉、企業(産)、地域ネットワーク(公)そして金融 機関(金)の強力な連携による地域活性化・新産業創造を主眼とした“洛西テクノタウ ン”創生への方策は喫緊の課題である。

(その2)産官学連携による地域活性化

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それではどのようにして洛西の地に新産業を創生するのか?  

キーワードは知の拠点である大学の支援によるベンチャー企業の育成を眼目とする地域 発イノベーション創出である。大学研究者・学生による大学発ベンチャーを含む、夢を 抱いた発想力のある若者が自在に交流・研究し、製品を開発できる環境のインフラ整備 が必要である。秀麗な西山山麓に国内は勿論世界から集まった人材によるベンチャービ レッジが拡がり、古いものを壊して新しいものを創造する独自の文化・気風を築いてほ しい。 ベンチャーキャピタル・大企業の資本参加によって夢の実現は可能になるであろう。 政 府系ファンドの地域経済活性化支援機構、総務省の自治体向け企業誘致支援策の充実も 必要である。 すでに産官学連携による地域再生の試み(実証実験)が各地で行われており(東京都多摩 タウン、千葉県柏市スマートシティ、九州大学伊都キャンパス拠点集積等)、とりわけ行 政の熱意がその進捗を左右するように見える。  

(その3) 【洛西テクノタウン】 実現に向けて

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提言1.京都市立芸術大学跡地(芸大跡地)の利用  

大学を中心とする産官学連携を集積推進するためには、拠点となるハブ(センタービル) が必要である。芸大跡地は大原野・沓掛 ICに近く9号線に面しており、洛西ニュータウ ンの発展を象徴する事業に供されなければならない。 大学を中心とする産学連携集積拠点の形成を行うためには、共同研究施設、インキュベ ーション、オープンファシリティ等の産学連携の空間が必要である。 洛西ニュータウンの地域再生には、“スマートコミュニティー”(環境配慮型地域:古い 住宅に住む人たちの家庭のエネルギーを「見える化」して節約を促す取り組み)のプロ ジェクト(実証事業)も行うべきである。米オレゴン州ポートランドにおける職住游一 体を住民参加で合意形成する開発環境先進都市の取り組みは見るべきものがある。セン タービルは住民が参加しやすいようにオープンな空間で、環境重視のデザインが必要だ。


 提言2.国家戦略特区による再開発の促進  

アベノミックスの成長戦略として期待される国家戦略特区は、地域限定での大胆な規制 緩和により新しい産業や雇用を推し進めるため、国主導で特区の方針を決めるものであ る。具体的な事業を盛り込んだ区域計画を作成し、必要な規制緩和も討議し国に要請す る(国家戦略特別区域会議)。特区制度の司令塔としての国家戦略特別区域諮問会議で当 該区域計画を審議して最終的に首相が認定する。 特区に指定されると、区域限定の規制緩和により外国企業の進出促進等世界からの人材 と資金の集積が容易になり、企業の設立簡易化、教育・保育・雇用における規制緩和が 行われる。農地売買の手続きが早くなり用地取得が容易になる。  

特区事業として大原野 IC・沓掛 IC を拠点とする京都縦貫道沿線の開発により、企業本 社・研究所・工場の誘致を促進し京都西部の発展に繋がるであろう。 国家戦略特区の「集中取り込み期間」終了は1年後である。  


提言3.地域活性化の触媒となる人材の育成と集積  

洛西ニュータウンの未来を背負うのは、10代の若者である。域内の中・高校性が我が 故郷に愛着を持ち、地域の発展に貢献して頂ければ洛西ニュータウンの未来は約束され るであろう。中・高校における科学教育の重要性が叫ばれているが、大学が地域の教育 に参加することは科学教育の充実に繋がる。京大工学部研究科が一定の基準で選ばれた 学校に教員を派遣し、大学での研究成果を分かりやすく解説する。或は選抜された生徒 が工学研究科において研究の実習をする等は、生徒の研究・起業マインドと将来のイン センティブを高める。起業精神、好奇心と想像力に富む世界を変える若者(第二のステ ィーブ ジョブス!)が育ってほしい。  

大学においても学生の起業マインドが高まっている。IT 技術を中心としたアイデアを発 明・製品化に結び付けるような実践の場を提供するインフラを充実すれば、志の高い人 材を集めることができる。 地域イノベーションを担う産学連携を支援する人材の発掘、育成、交流が重要であり、 実績のあるつなぎ役(コーディネーター)を配置する人材支援ネットワークの構築を行 うべきである。生み出される技術を実用化するイノベーション創出のためには、スーパ ーテクノイノベーション特区等の検討を行い、制度的課題を解決しなければならない。 地域・産業との垣根を取り払った大学を中心とした、新しい文化の創造を目指した地域 の再生が行われることを願う。                                     以上 

(その4)京都大学工学研究科桂キャンパスの問題点

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「京都大学工学研究科桂キャンパスの問題点」

【その1】. 桂キャンパスは、京都大学吉田、宇治キャンパスに次ぐ第3キャンパスとして、京都市の提案により、市が住宅地として開発していた桂御陵坂地区の37hr〈37万平方メートル〉 の丘陵地に2003年10月開校した。キャンパスはAからDの4つのクラスターが計画された。クラスターA(化学系・電気系ゾーン 約8hr)、クラスターB(共通施設ゾーン 約5hr)、クラスターC(物理系・建築系・地球系ゾーン 約6hr)。クラスターC の後方に造成予定されたクラスターD(約18hr:18万平方メートル)は、情報学研究科ゾーンとして計画されたが、情報学研究科の移転が全く進まず、御陵公園東側の広大な敷地(東京ドーム4個分)はそのまま荒地(雑木林)として放置されている. 上記添付写真はç1、c2棟右に広がるクラスターD予定地。

【その2】. 2003年桂キャンパス開校当時の京都大学広報(Project21 Kyoto Univ)に掲載された桂キキャンパス基本コンセプト「エクセレント・ユニバーシティの深化に向けて」を見てみよう.

1)「教育・研究理念(トライアングル構造の教育・研究拠点の形成)」として、吉田キャンパス(Trad & Newの確立)、宇治キャンパス(エクセレントラボの確立)そして桂キャンパスにおいては、テクノサイエンス・ヒルの創造(敷地 471,255m²、学生・教職員数 3,200人、工学研究科・情報学研究科)を行うとした。

2)施設整備のコンセプト(基本方針)では、

 桂キャンパスの教育・研究の理念・目標の実現を目指し、「Technology」と「Science」が融合する『テクノ・サイエンス・ヒル』をキャンパス整備のコンセプトとする。『テクノ・サイエンス・ヒル』では、「技術」・「地域」・「自然」が高度に「融合・交流」し、大学を取り巻く時代の要請に強く応える。

 地域とともに発展し、地域に開かれたキャンパスを目指し、一般市民も利用できる施設を導入するとともに、地域の産学連携、ベンチャー支援等大学の社会貢献の具現化を図る等、地域社会との協調を前面に押し出している。

以上のように桂キャンパスは『テクノ・サイエンス・ヒル』として、工学研究科と情報研究科が一体となって地域住民に愛され、貢献できる開かれたキャンパスを目指し、社会へのフィードバックによる貢献と地球環境との共生を図り、伝統産業と先端研究の融合を目指しながら、ものづくりを行う実践拠点をめざすと明言している。

桂キャンパスが生まれて15年が過ぎた今、情報学研究科の移転が進まず、広大な敷地が放置されたまま『テクノ・サイエンス・ヒル』の理想が薄れ、忘れられようとしている。地域社会との協調を目指す大学の熱意だけが、私たち地域の住民の心に深く焼き付いたままどうすることもできない現実がある。次回は、ここから少しでも先へ進むにはどうすれば良いのかを住民の視点で考えてみたい。

(その5) 【洛西テクノタウン】 創生への道:京都大学桂キャンパスとの融合

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(その6) 2. 【洛西テクノタウン】 創生への道:スマートシティを目指して

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洛西ニュータウンの地政学的優位性

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